怪しい免疫療法は偽の希望

2017年10月05日

科学的根拠がなく保険適応もない免疫療法を、がん診療連携拠点病院のうち15施設で行われているという報道がありました。

医師免許があれば、どんな治療でも行えるというのは間違っています。欧米では医師が怪しい治療を行うことなど許されません。医学的に妥当でない治療を行う医師がいるとしたら、相応のペナルティを受けるべきだと感じています。

治療方法がないと藁をもすがる患者に、詐欺なような行為を働いて、医師としての誇りはないのでしょうか。嘘の希望を信じて、そして最期に裏切られる。そのために、将来の準備ができず、適切な緩和ケアを受けることができない患者。そのような患者に罪はなく、怪しい治療を提供する側の医師に問題があります。

怪しい免疫療法が撲滅されるよう、医療者や患者が声を上げていかなければなりません。国もようやく動き出すのでしょうか。

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