週刊医学界新聞での座談会 がん患者の二人主治医制

2017年10月02日

がん患者が治療中から、将来に向けて緩和ケアを受けることの重要性は言うまでもありません。

例えば転移・再発がんのように、いつかは治療継続が難しくなる可能性が高い状況であることも踏まえ、早めの将来の準備をしたいというニーズにも応えるため、自院では他施設で治療中のがん患者であっても、緩和ケア外来に通院いただいています。

もちろん、将来的に緩和ケア病棟への入院も念頭に置く方が多いのですが、それでけでなく治療中に緩和ケア医が関わること自体の意義も感じています。個人的には治療終了後に緩和ケアへ引き継がれるよりも、見捨てられ感が少なくなることを強調したいと思っていますが、それ以外にも多くのメリットがあります。

2017年6月の日本緩和医療学会学術大会で行われたシンポジウム(がん診療における二人主治医制)をきっかけに、先日、医学書院の週刊医学界新聞にて、座談会に参加いただく機会を頂戴しました。以下、医学書院サイトにリンク。
がん患者の安心を紡ぐ二人主治医制

がん診療における二人主治医制(治療医と緩和ケア医、治療医と在宅医など)は、新しい価値を生む手段であることは少しずつ周知されるようになってきた一方、地域格差や医療費の問題など、未知数の部分も少なからずあります。

日本における現状(すなわち緩和ケア外来の現状)をまとめ、二人主治医制の価値をもっと分かりやすく伝えていく必要性を感じています。

川越先生、西先生、どうもありがとうございました。

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